• よめ

お坊さんと結婚するということ

最終更新: 2月28日


花と結婚指輪



よめです。

今日はブログを始めてずっと書きたかったこと

お坊さんとの結婚について、結婚5年目のよめの主観を。



先に言っておくと、私は基本ネットに家族の愚痴は書きません。

が、これはウケるのです。

Twitterやgoogleで「寺嫁」と検索すると基本的に家族(だいたい夫か姑ですね)の愚痴が上位にきます。

私もついつい見ちゃいます。笑

でも、だからこそ、世の寺嫁さん。堪えましょう。

そしてこれから寺嫁、に関わらず、誰かのお嫁さんになる方、なりたい方、そういう情報は極力見ないほうがいいよ!!笑


今日は嫁がそう思う3つの理由を書いていこうと思います。




理由1 人生いろいろ 寺嫁もいろいろ


「お寺って大変でしょ?」

「毎日朝早いんでしょ?」

「いやいや、悠々自適で海外旅行三昧って聞いたよ!」


などなど、よくいただく声ですが、これは正解でもあり不正解でもあります。

それはお寺もその規模、地域、方針によって千差万別だからです。

例えばひとくちに「レストランのオーナーに嫁ぐ」と言っても、そこが麻布十番の高級フレンチなのか、地方の古びた洋食屋なのかでイメージ変わらないですか?

お寺に嫁ぐことも同じです。

太陽よりも早く起きて、炊事、掃除、寺務、育児などなど毎日休む間もなく働いていらっしゃるお嫁さんもいますし、お寺のおおまかな仕事は小僧さんを雇っていて、普段は家事と育児に専念されているお嫁さんもいます。

お寺に住んでいるお嫁さんもいれば、離れて住んでらっしゃる方もいますし、お寺の仕事を一緒にするお嫁さんもいれば、外に働きに出ている方もいます。


お坊さんは資格があって、そのための教育機関もあります。

でも、寺嫁の仕事というのは明確に決まっている訳ではなく、至極あいまいなのです。


ですから、ひとくちに寺嫁と言っていろいろな方の発言や記事を食い入るように見ても、そこにあなたの求める未来が書いてある確率はけっこう低いですよ。

というのがひとつめの理由です。



理由2 あなたはお寺と結婚するの?


じゃあ何を見ればいいの?となっている方。

あなたの隣にいる人ですよ。

あなたが選んで、そして将来を添い遂げるか悩んでいるその方。寺の嫁でいうとお坊さんですね。

あなたが聞きたい情報はそのお坊さんがほとんど持っています。


こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、私はブログで便宜上「寺嫁」という言葉を使いますが、私は「寺に嫁いだ」というよりは「僧侶である夫と結婚した」つもりで生きています。


もちろん世間はそう見てはくれません。

お寺に嫁いだ瞬間、私は「○○の妻」というよりは「妙栄寺の嫁」と認識されていますし、それ相応のふるまいや思慮配慮が求められていることも重々承知。


でも、だからこそ見失っちゃだめですよ。

あなたはお寺と結婚するのではなく、目の前にいる僧侶と結婚するのです。

不安なこと、不満なこと、心配なことはもちろん、これからやりたいこと、大切にしたいこと……。

ぜんぶ伝えてみてください。相手からも聞いてみてください。

そしてどちらかの意見が一方的に通るのではなく、お互いの意見がせめぎあって、折り合って、ちょうど真ん中

「ま、おたがいさまね。」

ぐらいにおさまるか。


それがお寺の大小関係なく、そこにある夫婦の力量ではないかなと思います。

そしてそれが一周回っていちばんお寺のためになるのではないかな、と最近思います。




理由3 言葉の力をなめちゃいけない


とはいえお寺というのは不思議なところです。

結婚・出産・子どもの進学などなど、家族のイベントがそのままお寺の檀家さんも含めた全体のイベントになってしまう節があります。

それは例えばケンカをしたり、ちょっとボタンを掛け違えたりした時も同じ。

常に人の目が気になり、つらいとき、ちょっと愚痴りたいとき、なかなか周囲にそれを漏らすことができません。


そういうときネットは便利です。

同じような境遇の人、今、まさにこのタイミングで「そやねん!!ほんま腹立つねん!!」ということを発信してる人がいるんですよねこれが。

ついつい私も私も!と手を挙げたくなる。



でもちょっと待って。

たまに「いいね!」をしてくれるその方たちは、ほんとうにあなたを知っているでしょうか。

あなたの積み上げているものの大きさ、こぶしを握っては解いてを繰り返しながら、あなたが守っている日常を知っているでしょうか。

私は、鬱憤をため込んだ女たちのよどみに、あなたが呑まれていくだけだと思います。



私たちの家業は言葉をつかさどる仕事です。

お題目、祈祷文、お経はもちろんですが、法話やちょっとした世間話を求めてくる人もいる、言葉の世界の人間です。

あなたは日常で誰よりも言葉の重みを感じているはず。

その力を知っているなら、たとえ匿名だとしても言葉の力をなめちゃいけない。

言葉に誰よりも力を借りている人間が、見えないからといって家族への愚痴を吐き捨てたり、誰かのそれに無責任に同調したり。

その矛盾は必ずあなたの積み上げてきたものを壊します。


じゃあ誰に愚痴ればいいのか。

旦那さんとか、家族とか、友人とか、人さえ選べばべつに檀家さんでもいいと思います。

顔の見える人にしましょう。

あなたの積み上げてきたもの、守っているものをちゃんと知っている人にしましょう。

さすがに行き過ぎてるわってときに止めてくれる人にしましょう。



言葉に誰より力を借りている人間が、ただの鬱憤のよどみを精製しないで。

いま、そのよどみがこれから嫁になる人に連鎖しています。


これが私がひっそり思っていることです。






相手がぶれました。

これからお嫁さんになる人へでしたね。


まぁそういうことで私がこれからお嫁さんになる人に伝えたかったことをまとめますとこうです。


お寺の嫁になるんじゃなくて、あなたは目の前にいる『僧侶の妻』になるだけ。

google検索に答えは載っていません。

彼とあなたが『なりたい自分になるために』ともに支え合えるかを見極めて。





偉そうに書きましたが、もちろん

自らへの自戒もこめて。です。

何を隠そう私も結婚前、在家(一般の家庭)から嫁ぐ前にgoogle先生にお尋ねしたからです。笑

でもあの頃も同じく、私がほんとうに知りたいことは広いネット上にものっていませんでした。

ですからずっとあの頃の自分に向けて、なにか書きたかったのです。

ということで、満足しましたので今回はここまでです(^^)


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